今年も「紫蘭(シラン)」の芽が! 春はすぐそこに
落ち葉の掃除をしていたら、今年も紫蘭が芽を出しています。「シラン? 知らんなあ」なんて言ってる場合ではありません。寒さが緩んで、春の陽気が満ち溢れる季節はすぐそこに。天気予報を見てたらよく聞く言葉に「啓蟄」がありますが、まさにその時季。土の中の虫たちもモゴモゴしているでしょう。英語では今のような時季に「Spring is just around the corner.」って言うそうです。うまく言ってますね。
さてさて、「紫蘭」は、ラン科の植物です。地下球から葉茎を伸ばし、やがて先端に赤紫色の可憐な花を咲かせます。ランと聞けば、栽培が難しそうと思いますが、紫蘭は超簡単。初心者向けに最適な植物です。特別に何もしなくても毎年写真のような姿を見せてくれます。
NHK出版「みんなの趣味の園芸」では、次のように説明しています。
「シランは鉢植えでも庭植えでも楽しめる、丈夫で育てやすいランの入門品です。ランと聞くと栽培が面倒と思われがちですが、この花ほど多くの人に愛され親しまれているランはありません。(中略)古くから植栽植物として親しまれているため、こぼれダネでふえたものも多く、いまだに野生種か植栽かの区別がつかず正確な分布は不明瞭です」
レッドデータブックを検索してみると、野生種は準絶滅危惧種(NT:Near Threatened)になっています。あまり放ったらかしも問題かな。